若年者の自立プロセスと親子関係および教育の効果に関する研究
【研究分野】教育社会学
【研究キーワード】
若者 / ライフデザイン / ライフコース / レリバンス / 教育社会学 / 若者の自立 / キャリア形成 / 家族形成 / 若年者 / 青少年問題 / トランジション / 自立プロセス / 親子関係 / 教育
【研究成果の概要】
本研究では2003年度に開始した若年者のパネル調査をさらに5年間継続し、Wave13~17(対象年齢:30~36歳)までの調査を実施した。2017年に刊行した書籍では、おもにWave9までのデータをもちいて、20歳代半ば頃までの「自立」に着目した。トランジション研究の蓄積をふまえて、家族や就業形態、政治参加などとの関係から、どのような自立格差が存在するのかを構造的に明らかにし、社会的な支援策について検討した。さらに、30歳までに結婚するかいなかについての男女別の特徴や、30歳代前半期における家族形成初期の課題についても明らかにした。
【研究の社会的意義】
雇用環境の悪化により、若年者の経済的・社会的な自立が困難になっている。自立が難しい若年者では結婚も難しいため、晩婚化・未婚化のさらなる進展や少子化が進むことが懸念されている。本研究では18歳から35歳までのパネル調査データをもちいて、どのような若年者が、どのような年齢層で自立にかかわる問題に直面するのかを実証的に明らかにし、彼ら/彼女らに対して必要な社会的支援についても検討している。
【研究代表者】