蛍光内視鏡による再生・移植医療用細胞・組織構築物のリアルタイム可視化技術の構築
【研究分野】医療技術評価学
【研究キーワード】
医療機器 / 蛍光内視鏡 / 医療技術評価 / リアルタイム可視化 / 再生医療 / 組織構築物 / イメージング / システム
【研究成果の概要】
インドシアニングリーン(ICG)を用いた近赤外蛍光内視鏡は、生体組織・臓器内部をリアルタイムに観察し、乳癌、消化器系癌のセンチネルリンパ節同定など、幅広い外科領域で大いに威力を発揮している。本研究では、創製した細胞・組織構築物をICG蛍光ラベル化し、リアルタイムに可視化することに成功した。近赤外蛍光内視鏡システムは、in vitro(ブタ小腸表面など)で、サイズの異なる細胞・組織構築物(ミクロサイズ; 約100-10,000細胞塊)を高感度に観察することができた。さらに感度を高めるとノイズが発生することから、その閾値を見極めながら、有効性を高めてゆく必要がある。
【研究の社会的意義】
本研究では、蛍光ラベル化した細胞・組織構築物の可視化技術の有効性と医療技術としての可能性を示すことができた。インドシアニングリーン(ICG)は近赤外領域で観察可能なため、生体組織の自家蛍光の影響を極力排除して可視化することができる。これにより、標的となる生体組織・臓器に対して、その位置情報の精度を高めることができる。すなわち、再生・細胞医療における移植の安全性を向上させる医療機器(近赤外蛍光内視鏡システム)、医療技術であり、より多くの医療シーンへの適用拡大が期待され、現在の治療が抱える種々の医学的、経済的、社会的問題(移植後GVHD、ドナーのリスク等)を改善することができる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山下 紘正 | 日本大学 | 総合科学研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
八木 透 | 東京工業大学 | 工学院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
千葉 敏雄 | |
池内 真志 | |
野口 洋文 | |
榛葉 健太 | |
鈴木 聡 | |
林 衆治 | |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)