新規ヘパトカインのニューレグリン1を介した糖尿病の病態制御機構の解明
【研究分野】病態医化学
【研究キーワード】
肝臓 / ヘパトカイン / 糖尿病 / 低酸素応答
【研究成果の概要】
本研究により、肝臓から分泌されるタンパク質(ヘパトカイン)として新しく同定したニューレグリン1が2型糖尿病のマウス肝臓で発現誘導され、それに伴い血中のニューレグリン1レベルが増加することが分かった。また、肝臓のニューレグリン1遺伝子欠損が2型糖尿病の耐糖能を悪化させること、逆に、ニューレグリン1タンパク質投与により2型糖尿病の病態が改善することを見出した。以上の結果より、ニューレグリン1はヘパトカインとして2型糖尿病に対する内因性防御因子として作用すること、またニューレグリン1が2型糖尿病の新しい治療標的になりうることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)