副作用マネジメントと毒性回避のための臨床薬物動態研究
【研究分野】医療系薬学
【研究キーワード】
薬物体内動態 / 医薬品副作用 / 科学療法 / トランスポーター / 薬物代謝酵素 / 薬物動態 / 化学療法 / 肥満 / 肝取り込み / ゲムシタビン / リネゾリド / タクロリムス / フェンタニル / バイオアベイラビリティー / 個の医療 / 体内動態変動 / 抗がん剤 / 経腸栄養 / 血中濃度モニタリング / 臨床試験 / 非線形 / チーム医療
【研究成果の概要】
ラット及びヒト肝細胞を用いたゲムシタビンの取り込み実験やラットの肝潅流実験、ヒト試験により、800 mg/SLV以下の投与量では、クレオシドトランスポーターENT2を介した低親和性の肝取り込みの飽和が回避でき、膵癌肝転移に対する術後肝動注化学療法が早期に開始できる可能性が示された。また、腎機能低下患者における抗MRSA薬リネゾリドの体内動態と血小板減少に関しては、リネゾリドおよび代謝物の血中濃度がともに腎機能障害が高度になるほど上昇し、血小板減少率も上昇する傾向が確認できた。さらに、経腸栄養剤長期投与によって小腸や肝臓のトランスポーターや代謝酵素の発現が変動することが示された。
【研究代表者】