骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて
【研究分野】血液内科学
【研究キーワード】
エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 / ABC-G2 / 骨髄ストローマ細胞 / クローン性造血 / 骨髄異形性症候群 / 遺伝子 / ノックインマウス / 造血器腫瘍
【研究成果の概要】
MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。
EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。ABC-G2は造血器腫瘍においてはMDSに特異的に高かった。またABC-G2過剰発現のみでMDS様症状が発症した。これらの結果はABC-G2がMDS病態に深く関わっていることを示唆している。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
北浦 次郎 | 順天堂大学 | 医学(系)研究科(研究院) | 先任准教授 | (Kakenデータベース) |
井上 大地 | 東京大学 | 医科学研究所 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
福山 朋房 | 東京大学 | 医科学研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)