3D オルガノイド法を用いたがんゲノム個別化医療スクリーニングシステムの開発
【研究キーワード】
オルガノイド / 癌ゲノム / 薬剤スクリーニング / 癌 / 3Dオルガノイド / 遺伝子検査 / 癌遺伝子検査 / 薬剤感受性 / がんゲノム医療 / 3Dオルガノイド法 / 個別化医療
【研究成果の概要】
遺伝子解析結果に基づいた分子標的薬や抗体薬を主体とする癌治療が主流になってきている。これらの薬剤は効果が大きい反面、非常に高額であるため精度の高い治療効果予測が必要である。治療効果を正確に予測するため、近年注目されている3次元細胞培養系を用いた薬剤スクリーニング法を研究開発することが本研究の目的である。
本研究により5種の癌種、503症例に対し271種類のオルガノイド細胞株の樹立に成功し、培養方法の改良により2021年度には樹立成功率89.5%を達成した。
【研究の社会的意義】
本研究により得られた知見は、オルガノイド細胞株を用いた研究の根幹を成すものであり、複数癌種において9割近い樹立成功率は世界的に見ても非常に高い水準であり、オルガノイドを用いた癌研究の根幹となる技術である。今後、これらのオルガノイド細胞株を用いて薬剤効果予測および耐性化予測に向けて解析を進めていく予定です。
今後、効率的に個々人に有効な薬剤を選択し、また耐性化を防ぐことで、医療資源の効率的な使用が可能になり、現代日本における大きな社会課題である医療費の削減に向けて、重要な知見が得られた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
加藤 容崇 | 社会医療法人北斗北斗病院(腫瘍医学研究所) | 特任研究員 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
西原 広史 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)