低分子化合物によるヒト成体肝細胞からの肝前駆細胞の作製
【研究分野】ケミカルバイオロジー
【研究キーワード】
肝細胞移植 / 肝前駆細胞 / リプログラミング / 低分子化合物 / 肝細胞 / シトクロームP450 / ヒト肝細胞 / CLiP / 高置換 / 化合物ライブラリ / 再生医療
【研究成果の概要】
本研究では,ラット・マウスの成熟肝細胞を前駆細胞へとリプログラミングできることを確かめている低分子化合物を用いて,ヒト肝細胞も同様にリプログラミングできるかどうか,またそのようにして得られた肝前駆細胞(ヒトCLiP)が,肝臓再生に寄与しうるかどうかを検討することを目的とした.主な成果は以下の通りとなる.(1)乳幼児肝細胞からヒトCLiPを誘導できた.(2)ヒトCLiPから分化誘導した肝細胞はCYP活性を示した.(3)ヒトCLiPは慢性肝疾患モデルマウスの肝臓を高効率に置換し,移植後のキメラ肝臓から取り出したヒト肝細胞は初代成熟肝細胞と同等レベルの代謝能を示した.
【研究代表者】
【研究連携者】 |
落谷 孝広 | 国立がん研究センター研究所 | 分子細胞治療研究分野 | 主任分野長 | (Kakenデータベース) |
松崎 潤太郎 | 国立がん研究センター研究所 | 分子細胞治療研究分野 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
齋藤 義正 | 慶応大学 | 薬学部・薬学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
竹内 敦子 | 神戸薬科大学 | 薬学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
山田 泰弘 | 日本薬科大学 | 教授 |
山口 智子 | 慶応大学 | 大学院生 |
保坂 和徳 | 新潟大学 | 大学院生 |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)