収縮環の構造と形成・収縮機構の研究
【研究分野】細胞生物学
【研究キーワード】
細胞分裂 / 細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / 細胞 / タンパク質 / 微細構造 / 生体分子 / シグナル伝達 / 電子顕微鏡 / 細胞周期 / 細胞運動
【研究成果の概要】
細胞質分裂は収縮環の収縮によって細胞が中央部からくびり切れることによりおこる。私は分裂酵母の収縮環ー細胞膜複合体(細胞ゴースト)を単離し、ATPを加えて収縮環を人為的に収縮させることに初めて成功した。この実験系を用い、アクチンの脱重合は収縮そのものには必須ではないことなどいくつかの性質を明らかにできた。また収縮環形成の際のアクチンの分裂位置への集合にはミオシンVが関与していることが示唆された。ウニ卵の分裂溝にアクチン重合を促進するuDiaがアクチンと共存することも示した。さらにカエル卵抽出液を人工脂質膜に封入することにより、脂質膜小胞中でアクチンの流れが起こることを見いだした。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
臼倉 治郎 | 名古屋大学 | エコトピア科学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
孤嶋 慎一郎 | 学習院大学 | 理学部 | 助教 | (Kakenデータベース) |
柏﨑 隼 | 学習院大学 | 理学部 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
柏﨑 隼 | |
高木 智子 | |
BALASUBRAMANIAN Mohan K. | |
INOUE Shinya | |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【配分額】39,910千円 (直接経費: 30,700千円、間接経費: 9,210千円)