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私たち哺乳類の脳には、生涯にわたって神経細胞を新生し続ける成体神経幹細胞が存在します。成体神経幹細胞による神経新生は、既存の神経回路を再編成することで学習や記憶、脳の損傷の修復に貢献します。しかし、成体神経幹細胞が発生の過程でどの細胞からどのような仕組みで作りだされるのかはこれまで解明されていませんでした。本研究では、成体神経幹細胞を作り出す特別な幹細胞(以下起源細胞と呼びます)が胎生期の大脳に存在することを発見しました。さらに、起源細胞が成体神経幹細胞を作り出す過程で、p57タンパク質が重要な働きを担うことも明らかになりました。

【研究連携者】
後藤由季子	東京大学	大学院薬学系研究科	教授	(Kakenデータベース)
中山敬一	九州大学	生体防御医学研究所	教授	(Kakenデータベース)
今吉格	京都大学ウイルス研究所	白眉プロジェクト	特定准教授	(Kakenデータベース)