ヒト間葉系幹細胞の心筋誘導因子の同定と誘導効率の改善―新しい免疫細胞の関与-
【研究分野】人体病理学
【研究キーワード】
ヒト間葉系細胞 / 羊膜 / 心筋分化 / 免疫寛容 / ヒト幹細胞 / バイオリソース / 虚血性心疾患 / 再生医療 / 循環器
【研究成果の概要】
我々はこれまで、羊膜由来間葉系細胞が高い免疫寛容能及び心筋分化能を持つことを示してきた。本研究では、ヒト脂肪組織及び骨髄由来間葉系細胞と羊膜由来細胞の遺伝子発現解析を行い、それを比較して羊膜由来細胞の特性を示す遺伝子の抽出を試みた。羊膜由来細胞は、主として上皮系細胞と間葉系細胞のヘテロな集団であり、それらを分離した上で検討を行った。その結果、羊膜由来細胞特異的に発現の高い複数の遺伝子を見出した。何れの遺伝子も心筋分化に直接的な関与しているものではなく、免疫系及び炎症の調節に関係する遺伝子が含まれていた。この結果は、羊膜由来細胞は免疫寛容能が高いとの我々のこれまでの報告を支持するものであった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
丸山 哲夫 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
梅澤 明弘 | 独立行政法人国立成育医療センター | 再生医療センター | センター長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)