fMRIを用いた犬と猫におけるオピオイドの鎮痛作用の種差の解明
【研究分野】獣医学
【研究キーワード】
脳機能局在 / オピオイド / 鎮痛 / 種差 / 鎮痛作用 / 痛み関連領域 / 疼痛関連脳領域 / 犬猫 / fMRI
【研究成果の概要】
犬と猫でオピオイドの鎮痛作用に種差が生じる機構を解明するために、侵害刺激により活性化する脳の領域を調べ、さらにオピオイドの影響を比較した。犬と猫で侵害刺激により体性感覚野、頭頂連合野、帯状皮質、小脳領域が活性化した。さらに犬では扁桃体、視床、中脳、猫では海馬領域が活性化した。オピオイドにより犬と猫で侵害刺激による体性感覚野の活性化が抑制された。さらに犬では扁桃体、猫では帯状皮質、海馬、視床、中脳、小脳の活性化が抑制された。オピオイドは犬と猫で痛みの認識に対する抑制作用は同程度であることが示唆されたが、痛みに対する自律神経反応に対する抑制作用に種差が生じる機構は明らかとならなかった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)