人工血管への応用を目指した多機能バイオインターフェースの構築
【研究分野】構造・機能材料
【研究キーワード】
人工血管 / ePTFE / 表面処理 / コラーゲン / バイオインターフェース / イオンビーム
【研究成果の概要】
直径5mm以下の小口径人工血管を実現することを目指した。そのモデルであるシート状の延伸ポリテトラフルオロエチレンを用いて,内皮細胞付着の足場であるコラーゲンとの接着力の改善を図った。表面近傍のフィブリルを表面処理により切断しコラーゲンが膜内部に侵入しやすくしアンカー効果を発現させることと、表面に酸素系の極性官能基の導入及び炭素割合の増加による相互作用の増加が重要であった。コラーゲンをイオンビーム処理すると、タンパク質を切断し弱い結合のアミノ酸を除去するためその組成が変化した。内皮細胞は照射量が少ないほどコラーゲンにつきやすいが、アミノ酸組成によって血小板の付着しやすさが変化すると考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
小畠 英理 | 東京工業大学 | 総合理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
松本 英俊 | 東京工業大学 | 理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)