多血小板血漿により賦活したヒト毛乳頭細胞の機能解析
【研究キーワード】
毛髪再生 / 毛乳頭細胞 / 多血小板血漿 / 細胞培養 / 毛包新生 / 細胞移植 / 再生医療 / 幹細胞
【研究成果の概要】
前年度に引き続き、遺伝子発現解析(リアルタイムPCR)を行った。ヒト毛乳頭細胞を多血小板血漿(PRP)またはウシ胎児血清(FBS)を含有する培地で培養した後、total RNAを抽出・精製し、毛包誘導能関連遺伝子のmRNA発現量を比較解析したところ、PRPの賦活効果によりALPの遺伝子発現が増強することを確認した。次にin vivoでの毛包再構築実験(細胞移植実験)を行った。新生児C57BL/6Jマウスから分離して回収した新鮮表皮ケラチノサイトを、事前に準備した培養ヒト毛乳頭細胞(DPC)と混合し、BALB/C nu/nuマウスの背部にシリコンチャンバー法を用いて移植した。肉眼的な発毛は見られなかったものの、組織学的評価により未熟な再生毛包が観察された。PRPで賦活されたDPCを移植した方が、コントロール群と比較して再生毛包数が有意に多く、また再生毛包の成熟度も高かった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)