骨髄細胞を用いた新世代の歯の再生法‐オーダーメイド医療に向けて‐
【研究分野】歯科医用工学・再生歯学
【研究キーワード】
再生歯 / 骨髄 / 組織幹細胞 / 潅流培養 / 歯根膜 / エナメル上皮 / マイクロCT / RT-PCR / ヒト骨髄 / 3胚葉性テラトーマ / 胚子様構造体 / 歯胚 / エナメル上皮細胞 / ETFs / 還流培養 / 再生医療 / ヒト骨髄幹細胞 / 移植 / 環流培養 / embryotrophic factor / 骨髄幹細胞(stem cell) / BALB / CA^<-CSA>マウス / Hspa9b遺伝子 / 歯髄 / 内エナメル上皮 / 微速灌流培養装置
【研究成果の概要】
野生型BALB/cAマウスの歯根膜、内エナメル上皮、歯髄ならびに大腿骨由来の細胞株を樹立した。エナメル上皮細胞にヒト乳歯歯髄由来の細胞を作用させると、アメロブラスチンを産生するようになった。この細胞と歯髄の細胞を横に並べて接触させコラーゲンゲル内に入れ細胞塊を作製し、ついで、これをヒトの歯根膜で包み、さらにその上をコラーゲンスポンジで巻いて、我々が開発した潅流培養装置でETFs を添加培養し、歯の再生に成功した。またヒトの骨髄を分散培養し、浮遊細胞を吸引除去し、接着性の細胞と細胞塊からout growthする細胞を長期間培養し、その中から幹細胞を分離し細胞株を樹立した。このうち3/27株は免疫不全マウスの皮下で3胚葉性テラトーマの作出したことから多分化能をもつ細胞であると思われる。この細胞を懸濁培養し胚様体を作り、ETFs にて胚子様構造体を成育させたが、現在まで歯の原基は見つかっていない。
【研究代表者】