本研究では、より安全な小児内視鏡手術のために臓器への負荷や術具の干渉を内視鏡のポート部分にかかる力から検出し術者に警告を発するIntelligent Port System を開発することを目的とする。 これまでに圧センサーをポート内部に搭載した力覚センサー付ポートを試作した。ポートにかかる力は、圧力ガイドを介してセンサーに伝わる機構とし、リアルタイムでPC上に表示かつ記録できるシステムを制作した。鉗子を動かした際に生じた力を検出することが可能となったが、ポートの方向によって、鉗子先端から生じる力をポートで検出できないケースがあり改良の余地を認めた。