アジアにおけるグロバリゼーションのもとでのコミュミティ教育
【研究分野】教育学
【研究キーワード】
グローバリゼーション / コミュニティ / 成人教育 / ジェンダー・セクシュアリティ / 行為主体 / 平和 / 生涯教育 / 少数民族 / ジェンダー / セクシュアリティ / アジア・太平洋成人教育協議会 / 東アジア成人教育フォーラム
【研究成果の概要】
本研究は、グローバリゼーションを、「人」、「モノ」、「カネ」、「理念」の国境を越えた運動と捉え、このグローバリゼーションがアジアのいくつかの国(中国、韓国、台湾、タイ、ブータン)において・地域の中の独自の伝統的な価値観や文化をどのように変容し、また、その変容を地域の住民主体がどのように受けとめ、あるいは対抗し、これらの問題を学習課題として再設定しているかを、地域の中のノンフォーマル教育を探ることによって検証することを目的としている。
平成15年度は、日本社会教育学会50周年記念シンポジウムにおいて基調提案をしたのち、京都大学でシンポジウムを開催し、共同研究の方向性について意見交換を行った。また、研究代表者及び研究分担者は、台湾での「東アジア成人教育フォーラム」への参加、アメリカ合衆国、韓国、中国へそれそれで向いて調査研究を行った。
平成16年度は、グローバリゼーションの具体的なインパクトとコミュニティ教育の実践の変容を個別の地域の教育内容や、方法を分析することによって明らかにするために、タイ、中国、台湾、韓国での現地調査や文献調査を行った。5回開催された研究会では、従来の識字教育という狭い枠を超えて、国境を越える共通の問題群(労働、健康、福祉、平和、エコロジー、ジェンダー、セクシュアリティ、情報テクノロジー、人口問題等)の出現と共に、そのような問題群を学習課題としてコミュニティ教育のなかに位置づけられつつあることを明らかにした。
これらの研究成果の一部を「世界比較教育学会」(キューバ)や日本社会教育学会で発表するとともに、研究成果の全体を報告書としてまとめた。
【研究代表者】