オントロジー指向による考古遺跡情報の知識体系化-東南アジア大陸部を事例に-
【研究分野】図書館情報学・人文社会情報学
【研究キーワード】
area informatics / data engineering / RDF / LOD / database / cultural heritage / archaeology / Southeast Asian history / 地域情報学 / オントロジー / 東南アジア考古学 / 文化遺産情報 / 東南アジア史 / データ工学 / データベース / 知識ベース / 情報検索技術 / 情報図書館学 / 考古学 / Webシステム / 東南アジア / GIS
【研究成果の概要】
東南アジア大陸部の考古情報を事例に、遺跡・遺物データ群のオントロジー指向による知識体系化と知識ベースの構築に関する研究を目的にする。遺跡・遺物データ群は、メタ情報の記述が極めて困難であり、関係型データベースでは記録・管理、調査・検証、公開・還元の過程で有効、且つ一元的に管理できない。そこで、ミャンマー、タイ全土、カンボジアの遺跡情報(約15,600件)を事例に、記述データの語彙・ネットワーク分析による知識の構造化・体系化を試み、知識ベースArcOnBaseの構築による一元的な管理手法を探究した。
【研究の社会的意義】
本研究は、考古情報の記録・管理、調査・検証、公開・還元に共通する資源共有化と枠組みを検討し、遺跡・遺物情報のオントロジー指向による知識の構造化・体系化を目指す実証的研究である。また、情報学的にはデータ・セントリックな発想で概念構造を帰納的に導出し、知識の体系化を図る研究である。
文化遺産情報に関わる理念構築(考古学における情報論の確立)に直接的に寄与すること、遺跡・遺物の類似性や関連性、分布を研究する景観考古学の手法で東南アジア大陸部における歴史的動態分析が可能になること、海外のシステムとの連携に対する考古情報処理のひとつのモデルを示し、統合型文化遺産資料情報システム構築への基盤となる。
【研究代表者】