筆記試験、実技試験、業務基盤型評価を合否判定に組み込むための信頼性検証
【研究キーワード】
学習者評価 / 医学部 / 卒業判定 / 医学教育 / 業務基盤型評価 / 信頼性 / 合否判定
【研究成果の概要】
佐賀大学の試験データの形式や内容を新たに加わった統計専門家の助けも借りて確認した。データ形式は確認でき、筆記試験や実技試験のデータは利用可能だが、当初予定した業務基盤型評価のデータはコロナ禍において意味のある形では集められないことを確認した。信頼性係数を求める際に、どのような算出法を用いるかについては、複数評価者の評価がなされている領域は少ないため、Unbalanced designのG理論などの方法が利用可能かについて、改めて統計専門家との間で最善の方法を探ることとなった。連結型基準と補完型基準の優劣についても今回のデータから議論が可能かどうかを再確認してから解析に取り掛かる予定である。
筆記試験に関しては、現在も臨床実習を行う臨床領域ごとの筆記試験の形が採られていおり、全領域を横断するような形式ではない。まずは、筆記試験において臨床領域ごとの点数を用いて1facetのG理論を用いた信頼性検証を行う必要がある。また、実技試験に関しては、事例数と各事例での臨床タスクの2facetのG理論を用いた検証となる。これら2つの点数を統合する方法については、複数の方法を試した上で、その優劣を定量的に比較検討することを想定している。
【研究代表者】