筋および腱の力学的特性(いわゆるバネ)とその持久性における機能的役割と可塑性
【研究分野】スポーツ科学
【研究キーワード】
筋スティッフネス / 筋束長 / 超音波 / 伸張ー短縮サイクル / プライオメトリック / 腱スティッフネス / トレーニング / 腱組織
【研究成果の概要】
伸張速度および分析範囲を変更することにより、伸張反射の影響を含む収縮条件の筋スティッフネス(アクテイブ筋スティッフネス)の定量が可能であることが示された。この手法を用いて、伸張反射を低下させる静的ストレッチング後に伸張反射の影響の有無による2条件のアクテイブ筋スティッフネスに変化がみられなかった。さらに、跳躍運動の繰り返しにより関節スティッフネスが低下し、それが腱スティッフネスではなくアクテイブ筋スティッフネス変化と密接に関連していることが示された。
【研究の社会的意義】
本研究では新たに「伸張反射の影響を含むアクテイブ筋スティッフネス」の定量法を提示した。この手法を用いて静的ストレッチングや疲労課題による変化を検証し、アクテイブ筋スティッフネスが伸張反射ではなく、伸張速度の影響を強く受けている結果が得られた。特に、後者(アクテイブ筋スティッフネスと伸張速度の関係)については、トレーニング現場でみられる速度特異性の機序解明につながる可能性がある。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)