ケトン体代謝を介したグリア系3細胞の統合的制御による新規脳梗塞治療開発
【研究分野】神経内科学
【研究キーワード】
ケトン体 / βヒドロキシ酪酸 / アストログリア / ミクログリア / 脳虚血モデル / フマル酸ジメチル / アストロサイト / オリゴデンドロサイト / 髄鞘イメージング / 一酸化窒素 / TLR4 / 脳虚血
【研究成果の概要】
ケトン体の1つβヒドロキシ酪酸(BHB)が脳虚血でアストログリア(AG)から放出されることを明らかにした。ケトン体の脳保護作用と多発性硬化症治療薬フマル酸ジメチル(DMF)の関連が注目されている。Nrf2を介した作用が提唱されてきたが、DMFおよびBHBのHCAR2リガンド作用を介する神経保護的ミクログリア(mg)誘導作用が注目されている。培養細胞でDMFはNrf2活性化を惹起し、qRT-PCRによるHO-1遺伝子転写亢進が確認された。脳梗塞モデルマウスに対するDMF経口投与でも有意に梗塞巣体積を縮小、運動機能も改善した。Nrf2-KOマウスでも効果が維持され、HCAR2の関与が示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
安部 貴人 | 大阪市立大学 | 大学院医学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
中原 仁 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)