超高齢動物の骨構造維持メカニズム破綻動態の解析とその予防管理策の動物福祉的確立
【研究分野】統合動物科学
【研究キーワード】
高齢 / 病理 / 飼育動物 / 動物園 / 骨増生 / 骨変形 / 動物福祉 / QOL / 超高齢動物 / 病理学 / 骨格 / 水族館 / 野生動物 / 骨形質 / 機能形態学 / 骨病理学 / 飼育技術
【研究成果の概要】
高齢動物の骨格を標本化、マクロ形態学的変化を検討し、三次元画像情報の構築に成功した。アジアゾウ、カバ、シロサイ、キリンなどにおいて、脊椎や四肢、頭蓋におけるマクロ形態学的異常を検出し、骨老化の基礎理論を構築した。アジアゾウでは、高齢での顎と臼歯の問題点を画像情報を用いて議論した。中型獣では顎や顔面の機能異常を観察、鳥類と爬虫類でも加齢と形態変化について、生理学的背景とともに把握することができた。成果は、高齢動物の直接的な研究にとどまらず、飼育動物に関する基礎生物学的また病理学的データ収集の機会を大幅に拡大することに成功した。また、動物園水族館に向けた動物福祉的提言を発展させることができた。
【研究代表者】