腹部および胸部大動脈瘤破裂リスク予知の指標作成に向けた、医工連携アプローチ
【研究分野】心臓血管外科学
【研究キーワード】
simulation / aortic aneurysm / rupture / stress / 嚢状瘤 / 破裂 / 大動脈瘤 / 大動脈瘤モデル / stent graft migration / saccular / model
【研究成果の概要】
われわれは大動脈瘤の破裂しやすさをモデルを用いて検討してきた。嚢状瘤は破裂リスクが高いとされるがその定義はされていない。瘤を仮想楕円にあてはめて、「横長」のもの、またフィレット半径(大動脈と瘤のつなぎ目に当てる円)の小さい縦長のものは、頂点において応力が高く破裂しやすく、嚢状瘤の定義の一部としてよいのではないかという結論になった。これは胸部大動脈瘤において拡張速度の検討が行われたがはっきりとした臨床上の裏づけができなかった。今回、腹部大動脈瘤の破裂症例を集積し、コントロール群とマッチングを行って検討した。破裂群は、瘤が横長であること、またフィレット半径が小さいことにおいて、有意に差があった。
【研究代表者】