大腸癌肝転移術後の再発抑制を目指した補助化学療法に関する研究
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
癌 / 外科 / 化学療法 / 転移 / 転移性肝癌 / 肝切除 / 補助化学療法 / UFT / 経口ロイコボリン
【研究成果の概要】
本研究は大腸癌由来の転移性肝癌の治癒的切除症例を対象とし、術後に経口ロイコボリン+UFT療法を追加することにより、癌再発率を減少させうるかを多施設による無作為化比較試験で検証することを第一の目的とする。また、探索的検討として、肝転移巣のTS(thymidylate synthase)、TP(thymidine phosphorylase)、DPD(dihydropyrimidine dehydrogenase)、OPRT(orotate phosphoribosyltrasferase)のmRNAを測定し、これらと予後および化療効果の関係について検討することを第二の目的とする。
2004年2月より2008年3月まで、約4年間で110例が登録され、目標まであと70例となった。もともと本研究の登録期間は2008年末までだったが、最近登録ペースが上がっていること、科学的根拠のある結論を見出すには、予定症例数の登録が重要なこと、などを考慮し、2009/12/31まで登録期間を延長する方針となった。この方針変更は共同施設16施設の代表者が参加した検討会で決定された(2008/4/12東京で開催)。このような検討会は毎年1回開催し、その都度問題点を挙げ、検討してきた。当初の予定より登録は遅れてはいるものの、ようやく登録の完遂のめどがたちつつある。また、TS、TD、DPD、OPRTの測定のため、手術検体を収集中である。登録の完遂後、測定を行う予定である。最終的に2008年末までに登録を終え、3年の観察期間を経て、結果を国内外の学会で発表、かつ英文論文化する予定である。
本研究期間中にこの登録に関わる問題点をshort letterにて指摘し、J Clin Ondol(2007;25:1299-1300)に掲載された。その他、原発性・転移性肝癌の外科治療に関する論文・学会発表を下記リストのごとく、行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
長谷川 潔 | 東京大学 | 医学部・附属病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
山本 順司 | 東京大学 | 癌研究会附属病院・消化器外科 | 部長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【配分額】3,500千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 300千円)