障害海馬での神経幹細胞の枯渇を招かない長期的な神経再生の基礎的研究
【研究キーワード】
神経突起 / ニューロン / 老化 / p38 / 神経幹細胞 / 神経前駆細胞 / 神経新生 / MPAK / hiPSC / p38 MAPK / 再生医療 / 脳梗塞 / 脳挫傷 / 神経再生 / 海馬
【研究成果の概要】
p38の活性を維持することのできるRK-682はヒトiPS細胞由来のニューロンの神経突起を伸長する効果を有することが明らかになった。老化や神経変性疾患の進行に伴い、神経突起が退化することが知られているが、これに対してRK-682が有用である可能性がある。
また、脳傷害に対して、神経幹細胞の移植での再生医療を考えた場合、神経幹細胞にあらかじめRK-682を添加することで、移植後に分化する神経細胞の神経突起を伸長できることが予想され、再生医療に有用である可能性がある。
【研究の社会的意義】
本研究でRK-682はp38のリン酸化活性の維持を介して、神経突起伸長に寄与することが明らかとなった。老化に限らず、神経変性疾患では軸索変性が認められることから、RK-682は神経変性疾患に対しても有効である可能性がある。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)