小児気道狭窄に対する胚性幹細胞由来軟骨を用いた新規治療法の開発
【研究キーワード】
小児気道狭窄 / ES細胞 / 気管軟骨 / 再生医療 / 胚性幹細胞 / 気管狭窄 / 軟骨 / 移植 / 気道狭窄 / 小児 / 先天性気管狭窄症 / 高圧脱細胞気管 / 軟骨再生
【研究成果の概要】
ヒトES細胞ソースとして分化誘導し、軟骨形成を行った。現在、1.5cmX1.5cm, 厚さ0.5cmの軟骨片の作成に成功している。このヒトES由来軟骨を用いてウサギの気管にパッチ移植を行った。非免疫抑制下では3匹とも移植後1~2週間で呼吸不全死した。病理所見では気管内腔を塞ぐように肉芽形成がみられた。また、ヒトES由来軟骨を4匹のヌードラットに顕微鏡下にてパッチ移植し、1か月にてサンプリングした。ヒトES由来軟骨はラット気管としてairタイトが保たれ、機能的に有効であった。さらに吻合部にはレシピエント(ラット)とドナー(ヒト)の軟骨細胞の癒合がみられた。更に1匹ではあるが、家畜ブタにヒトES由来軟骨をパッチ移植したところ、airタイトは保たれていたが、1か月のサンプリング時に気管支鏡では内腔の狭窄が、また病理ではヒトES由来軟骨の拒絶所見が認められた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
黒田 達夫 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 教授 | (Kakenデータベース) |
梅澤 明弘 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター | 再生医療センター | 再生医療センター長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)