イメージングバイオマーカーを用いた遅発性精神病の層別化
【研究キーワード】
遅発性精神病 / バイオマーカー / 脳画像 / 遅発性統合失調症 / イメージングバイオマーカー
【研究成果の概要】
申請時には、投稿準備をしていた安静時fMRIによって得られる機能的脳結合による統合失調症のバイオマーカーの論文が、受理、公刊された(Yoshihara et al Schizophr Bull 2020)。タウ病変の空間的分布により①アルツハイマー病に典型的なパターン、②大脳皮質基底核変性症やピック病のような前頭側頭葉変性症パターン、③ ①や②に当てはまらず大脳皮質局所に集積を認める今回、初めて認められたパターンが考えられた。なかでも統合失調症らしさが低いと判定された遅発性精神病では③の新規パターンを呈することが多いこと予想された。
【研究の社会的意義】
遅発性精神病が認知症の前駆期であるか否かを判別することは、長い精神医学の歴史の中でも学問上、常に重要なテーマであったとともに、臨床の上でも統鑑別可能となれば、不適切な向精神薬の投与を軽減し、早期から認知症の予防の策を講じることも可能となり、医療・福祉への波及効果も大きい。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
三村 將 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 教授 | (Kakenデータベース) |
樋口 真人 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 | 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部 | 部長(定常) | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)