統合失調症発症前後の脳画像機械学習と計測最適セットの提案:アジア多施設共同研究
【研究キーワード】
初発統合失調症 / 統合失調症ハイリスク群 / アジア精神病MRI研究コンソーシアム / マルチモダリティ / 機械学習 / アジア精神病MRI研究コンソーシアム
【研究成果の概要】
本研究の目的は、アジア精神病MRI研究コンソーシアム(ACMP)を運営し、初発統合失調症および統合失調症ハイリスク群(ECS)を対象にした大規模脳画像解析体制を構築すること(研究①・小池)、大規模マルチモダリティ脳構造画像によるECSの病態解明(研究②・笹林)、MRIと脳波MMN/GBOを用いたECSの病態解明(研究③・平野)、脳画像によるECSの予後予測に用いる機械学習(研究④・小池)を行うことであった。研究①は新型コロナウイルス感染症拡大による遅延が大きかった。研究②―④は当初の計画通り、一部計画を超えて進めることができ、多くの学術成果が得られた。
【研究の社会的意義】
本研究成果により、国内の共同研究体制が強化できただけでなく、アジア諸国との連携体制、実際のデータ共有に際する国別の状況把握、研究倫理など、問題点が洗い出せた。新型コロナウイルス感染症の影響はいまだ残っており、人的交流に大きな制限を受けているが、データ共有が開始できたことは意義深い。一方、すでに共有できたMRI, 脳波データについては、十分な学術成果を出すことができており、今後ACMPデータを使った大規模解析に容易に移行できる体制が整っている。機械学習解析も臨床応用可能な状況に着実に進められており、社会的な波及効果も十分期待できる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
笹林 大樹 | 富山大学 | 学術研究部医学系 | 助教 | (Kakenデータベース) |
平野 羊嗣 | 九州大学 | 大学病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)