障害者の権利保護・促進をめぐる尺度開発に関する研究
【研究キーワード】
障害者の権利 / 人権 / ウェルビーイング / 精神保健 / 国連 / 開発 / 尺度開発 / 障害 / 精神保健・ウェルビーイング / SDGs
【研究成果の概要】
本研究では、障害者の権利保護・促進をめぐる論文・資料に基づき尺度開発を行い、コロナ禍で直接海外での調査・情報収集が叶わない中、国連システム、開発途上国のステークホルダー、内外の当事者団体等とオンラインイベントを開催する等して、最新の知見の収集と、フィリピンにおけるパイロットに基づく検討・発信を行ってきた。
中でも、国連事務局、UNITAR、UN Women等と協働し、6月の国連障害者権利条約締約国会議、12月の国連国際障害者デーの公式イベントとして、オンラインイベントを実施し、障害を取り巻く現状、政策、研究、好事例等を、国連職員、各国政府代表、障害者団体、若者等と共有した。中でも、6月のイベントでは、ブロードウェイの多様な背景をもつ俳優に出演してもらい、障害を切り口に、LGBTIや人種、文化・宗教、年齢等、幅広い多様性をめぐる新アプローチを、文化・芸術へのアクセスの観点から検討した。更に、障害とジェンダーの交差の観点から、Global Forum on Leadership of Women with Disabilitiesを共催し、障害のある女性リーダーに関するパネル・ディスカッションも開催した。また、12月のイベントでは、「包摂的でアクセシブルなコロナ後の世界」をめぐり、元エクアドル外務大臣、国連事務総長室、各国の当事者、若者が議論した。双方において、多文化のバックグラウンドがあるアーティストによるテーマソングを制作・発表し、文化・芸術の力による、多様性と包摂の推進を進めた。これらは、国連TVに収録され、世界中からアクセスできる。
また、海外渡航ができない中、フィリピン、バングラデシュ、バングラデシュ、オマーンの現場と定期的にオンライン会議を開き、コロナ禍の対応をめぐる技術協力をしつつ、情報共有や研究を進展することができた。
これらの成果は、論文として出版した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
堤 敦朗 | 金沢大学 | 国際機構 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)