T細胞レパトアを組入れた進行性腎細胞癌に対する免疫チェックポイント阻害薬選択基準
【研究キーワード】
腎細胞癌 / レパトア解析 / 転移性腎細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / バイオマーカー / T細胞受容体多様性解析
【研究成果の概要】
令和3年度は、血液検体を用いたT細胞受容体レパトア解析に向け、まずは腫瘍組織を用いたT細胞受容体レパトア解析を行い、現在結果待ちとなっている。組織からのRNA抽出プロトコールは血清検体と同じ内容で行った。抽出したDNAのクオリティ自体には問題なかったことまでは確認されている。また、免疫チェックポイント阻害薬と血管新生阻害薬の併用療法がファーストライン治療のメインとなってきていることから、1年分のデータベースを更新し、全生存期間および無増悪生存期間が延長していることを確認した。過去データと比較してファーストライン薬物療法による無増悪生存期間延長が全生存期間延長に寄与していることが明らかとなったため、ファーストラインの免疫チェックポイント阻害薬の効果を予測する因子の同定がさらに重要となったことが確認された。令和4年度は令和2年度に確立した血清遊離RNA抽出プロトコールに従ってRNAを抽出してT細胞受容体レパトア解析を行う予定であるため、施設内の倫理委員会の承認を得た(承認番号2022-1011)。令和4年度はまずパイロット解析として5症例の治療前後のT細胞受容体レパトア解析を行い、アッセイに関する細かな条件設定を行っていく。その後、当科加療中の方々の検体で検討を行う予定である。令和3年度にアップデートした臨床データベースと令和4年度に予定している血液検体を用いたT細胞受容体レパトア解析の結果を組み合わせて生存分析を行っていく。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
三上 修治 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 講師(非常勤) | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)