石油産生緑藻Botryococcus brauniiの群体形成機構の解明
【研究キーワード】
Botryococcus braunii / 脂肪酸 / バイオポリマー / 群体 / バイオ燃料 / 炭化水素 / 生合成 / colony / biopolymer / hydrocarbon / aldehyde
【研究成果の概要】
微細緑藻Botryococcus brauniiは、石油代替燃料としての利用が期待できる炭化水素の他に、群体を形成するためのバイオポリマーも生産する。このバイオポリマーは本藻種の利用上、「やっかいもの」であることから、バイオポリマー量の少ない優れた藻株の作出を目指し、バイオポリマーの原料となる長鎖アルデヒドの生合成機構の解明を試みた。本藻種には通常の脂肪酸合成酵素の他に、脂肪酸の鎖長伸長反応を司ることが予測される酵素の遺伝子が、複数種発現しており、これらが長鎖アルデヒドの生成に関与する可能性が考えられた。当該遺伝子を酵母細胞で発現させることにより、その酵素の機能の特定を試みた。
【研究の社会的意義】
本研究により、バイオ燃料源として期待されている微細緑藻Botryococcus brauniiには、通常の植物プランクトンには存在しない、ユニークな脂肪酸合成酵素様タンパク質が存在することを示す事ができた。当該タンパク質の酵素学的機能を明らかにすることで、将来的にはバイオ燃料となる炭化水素の回収が、より容易な新藻株の作出等が期待できる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松永 茂樹 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)