アミノ基キャリアタンパク質を介する生合成機構の解明と二次代謝産物構造多様性の拡張
【研究分野】応用微生物学
【研究キーワード】
微生物 / 放線菌 / 生合成 / 二次代謝 / 構造生物学 / キャリアタンパク質 / 生物活性物質 / アミノ基キャリアタンパク質 / アミノ酸 / 二次代謝産物 / 構造解析 / マレイマイシン / 結晶構造解析
【研究成果の概要】
アミノ基キャリアタンパク質(AmCP)は、自身のC末端にアミノ基を介して結合した基質を生合成酵素に運ぶ新しいタンパク質である。本研究では、放線菌を主たる研究対象として各生合成酵素の立体構造及びAmCP認識機構を解明すると共に、AmCPを介して二次代謝産物を生合成するシステムによる天然化合物の構造多様性を創出・拡張機構を解明することを目指したものであり、いくつかの新規かつユニークな機構の発見・解明に成功した。
【研究の社会的意義】
AmCPは、微生物の塩基性アミノ酸生合成だけでなく、二次代謝産物の生合成においても重要な機能を果たす。本研究により、AmCPを介して生合成される化合物の多くは新規非タンパク質性アミノ酸であり、それらが様々な生物活性物質へと組み込まれることが分かった。これらは、これまでの生物活性物質の探索で見落とされてきた天然化合物群であり、新規反応を含む多様な生合成システムの解析により、天然化合物の多様性創出機構の解明に貢献した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
富田 武郎 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 特任准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【配分額】208,910千円 (直接経費: 160,700千円、間接経費: 48,210千円)