質量分析による化石タンパク質の一次構造解析
【研究分野】層位・古生物学
【研究キーワード】
化石タンパク質 / 分子化石 / 腕足動物 / 分子古生物学 / 分子進化学 / 質量分析 / 硬骨格プロテオーム / バイオミネラリゼーション / 貝殻基質タンパク質 / 外套膜 / 殻体プロテオーム / 結晶内タンパク質 / 殻体基質タンパク質 / アミノ酸ラセミ化 / アミノ酸配列 / 分子進化 / 硬組織
【研究成果の概要】
化石タンパク質のアミノ酸配列を決定する前段階として、現世腕足動物の殻体プロテオーム解析と外套膜トランスクリプトーム解析をLaqueus rubellusとCoptothyris grayiの2種について行った。その結果、74種の殻体タンパク質を同定し、これまでに他の動物門で知られる殻体タンパク質と相同ではない新規タンパク質が大部分を占めることを解明した。一方、約39万年前のL. rubellus、C. grayiの化石タンパク質の予察的解析も行い、殻体内の大部分のアミノ酸がペプチド内ではなく、遊離の状態で存在しており、アミノ酸配列を得るためには、化石抽出物の濃縮が必要であることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
高尾 敏文 | 大阪大学 | 蛋白質研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)