アルカリ性マンガン添加酸素および酸性マンガン逐次処理による新規漂白法の構築
【研究分野】木質科学
【研究キーワード】
パルプ化 / 漂白 / 酸素 / マンガン / 木材 / 製紙 / リグニン / 酸化 / パルプ / 多糖類 / 木材化学
【研究成果の概要】
木材中のリグニンを除去(脱リグニン)し、製紙用パルプの製造を行う化学パルプ化工程では、その環境低負荷性と経済性のため、酸素漂白法が多くの役割を担っている。しかしこの方法には、パルプの主要成分である多糖類の分解が激しいという欠点がある。本研究では、研究代表者がこれまでに蓄積してきた基礎的知見に基づき、この問題点を克服する新規漂白法として、アルカリ性マンガン添加酸素および酸性マンガン逐次処理による新規漂白法を提案した。そして、リグニンおよび多糖類のモデル化合物をこの逐次処理に供することよって、この新規漂白法によって多糖類の分解を抑制し選択的な脱リグニンが達成可能であることを示した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)