ヒストン修飾酵素複合体による植物ゲノム基盤の構築と制御
【研究分野】植物分子生物・生理学
【研究キーワード】
エピジェネティクス / ヒストン修飾 / 植物ゲノム / 環境応答 / ヘテロクロマチン / ヒストン / 国際情報交換
【研究成果の概要】
シロイヌナズナのゲノム制御に機能するHDA6複合体の、ゲノム上での作用点(遺伝子領域)の同定に成功した。HDA6は乾燥耐性を制御するジャスモン酸シグナルネットワーク系の遺伝子群、およびCOPIAタイプのトランスポゾンに特異的に結合する。このことから、HDA6複合体には、ユークロマチン領域を制御する複合体とヘテロクロマチン領域を制御する複合体の、少なくとも2種類の複合体が存在することが示唆された。これらの結果は、ゲノム構造と遺伝子応答に関わる異なる複合体に於いて、1つのエピジェネティック因子が機能して、異なる作用・役割を持つことを示す大きな成果である。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)