敗戦/解放後の引揚げと農村社会-戦後開拓と農地改革をめぐる日・韓比較研究
【研究分野】農業経済学
【研究キーワード】
敗戦と解放 / 引き揚げ / 農村過剰人口 / 戦後開拓 / 農地改革 / 帝国日本 / 人口移動 / 戦後引き揚げ / 植民地朝鮮 / 地主的土地所有 / 金融組合 / 信用事業 / 農民層分解 / 移民 / 卒業生指導 / 農業政策
【研究成果の概要】
総力戦として戦われた日中戦争・アジア太平洋戦争においては、数多くの「帝国臣民」が動員された。その対象は、日本「内地」に限らず「外地」(朝鮮・台湾・「満洲」)の領域全体に広がった。そして戦後には、帝国日本の解体にともなって、「国境」を越えて動員された人々がそれぞれの出身地域に引揚げすることとなる。戦時期から50年代東アジアの歴史分析において、帝国日本内における「帝国臣民」の動員と引揚げという現象を無視することはできない。農業・農村史分析も、その例外ではない。本研究では、帝国レベルでのマクロな状況をふまえつつ、植民地朝鮮農業・農村の変化を析出することを試みた。具体的には、植民地朝鮮農村における人口移動の背景となる農民層分解に関連して、朝鮮総督府の農業・農村政策のなかでもとくに農村金融政策と林野政策に着目して、その特徴と朝鮮農村に及ぼした影響を分析した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)