日本の農漁村社会における生態系サービスの評価:「関係性価値」の視点から
【研究キーワード】
生態系サービス / 関係性価値 / 漁業管理 / 制度 / 生業 / 自然から人間社会が受ける貢献 / Socio-Ecological Syetem / 農村 / 漁村 / ネットワーク分析
【研究成果の概要】
2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、現地調査ではなく新しい関係価値を可視化する方法論の開発に取り組んでいる。具体的には、質的な研究方法と量的な研究方法を掛け合わせた研究手法であるQmethodを利用する可視化の方法である。従来、このQmethodは個人の価値観を明らかにするために利用されてきたが、これを討議型のワークショップなどにおいて活用することにより、個人だけでなくグループの価値観を可視化することに利用する研究手法を開発している。本研究に関しては、共同研究者(パスカル(スペイン)、ダニエル(トリニダード・トバゴ)、ホッジ(英国))とともに実施しておりい、現在その研究成果を論文にまとめているところである。また、この手法に関しては、具体的に日本だけでなく、他の地域(カリブ海のグレナダ)においても利用する予定である。
さらに、「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)」で現在執筆されている価値評価の報告書(Value Assessment Report)の第二稿(Second Order Draft)の2章の執筆に、執筆分担者(Collaborative Author)として参加し、その成果は2022年夏に発表される予定である。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)