ボルバキアによる雄殺しの分子機構の解明
【研究分野】昆虫科学
【研究キーワード】
ボルバキア / 遺伝子量補償 / 性決定 / 性操作 / 宿主制御 / チョウ目昆虫 / トランスクリプトーム / 共生細菌 / アワノメイガ / オス殺し / 性決定カスケード / Masc遺伝子
【研究成果の概要】
共生細菌であるボルバキアは、宿主である昆虫の性を操作することが知られている。本研究では、チョウ目昆虫であるアワノメイガを用いて、ボルバキアによる「雄殺し」現象の分子メカニズムの解明を試みた。RNA-seq解析の結果、遺伝子量補償とオス化の二役を担う遺伝子であるMascのmRNA量がボルバキア感染胚子において低下していること、および遺伝子量補償が破綻していることが判明した。さらに、Masc cRNAのインジェクション実験により、Masc mRNA量の低下が「雄殺し」の原因であることが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)