mTORシグナル活性化マウスによる神経機能の解析および疾患モデルの確立
【研究分野】神経生理学・神経科学一般
【研究キーワード】
mTOR / トランスジェニックマウス / 小脳 / 遺伝子操作マウス / 小脳プルキンエ細胞 / マウス
【研究成果の概要】
小脳プルキンエ細胞におけるmTORシグナルの役割を明らかにするために、プルキンエ細胞特異的に活性化型mTORを発現するトランスジェニックマウスの作製・解析を行った。このマウスでは、プルキンエ細胞の細胞体および樹状突起が顕著に肥大化しており、離乳期を過ぎるとプルキンエ細胞のアポトーシスによる細胞死が観察された。プルキンエ細胞の変性に伴い、このマウスは運動失調を呈するようになったが、自閉症様の社会行動異常は観察されなかった。これらの結果より、小脳プルキンエ細胞においてmTORシグナルは細胞の生存およびサイズを制御していることが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)