記憶学習において働くインスリンシグナル伝達経路の新奇制御機構の解明
【研究分野】神経科学一般
【研究キーワード】
インスリン / PI3キナーゼ / シグナル伝達 / 感覚応答 / 行動 / 学習 / 線虫 / イメージング / 記憶・学習 / ライブイメージング / Akt
【研究成果の概要】
インスリンシグナル伝達は、エネルギー代謝などの末梢における働きに加えて、中枢神経系においても働く重要な分子経路である。私は、線虫の摂食に関連した学習において働くインスリン様シグナル伝達経路に着目し、その詳しい制御機構を明らかにすることを目的として研究を行った。主な研究成果として、線虫のインスリン様分子INS-1は餌の感覚応答に関わる神経から分泌され、学習に必要な化学物質受容神経に作用し、この神経の機能を修飾しているという制御モデルを得た。本研究で得られた結果を元に、今後、哺乳類の脳など、より複雑な神経系におけるインスリン経路の働きが解明されることが期待される。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
飯野 雄一 | 東京大学 | 大学院・理学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)