感覚刺激強度の記憶と行動選択の分子・神経機構の解明
【研究分野】神経生理学・神経科学一般
【研究キーワード】
記憶と学習 / 線虫 / 走化性 / シナプス可塑性 / 学習 / 記憶 / 神経回路 / 塩素チャネル / 化学感覚
【研究成果の概要】
学習は動物が環境に適応し生存競争を勝ち抜くために必須な能力であり、比較的単純な神経系をもつ動物にも備わっている。土壌線虫C.エレガンスは過去に餌を経験した塩濃度に向かい飢餓を経験した塩濃度を避ける。この味覚学習に必要な遺伝子と神経回路のはたらきを調べた。その結果、味覚神経と一次介在神経の間のシナプス伝達が経験に依存して変化し、このシナプス可塑性はグルタミン酸を介した神経伝達の符号が反転することによって生じることが明らかになった。また3種類ある一次介在神経は一部重複する機能をもちながらそれぞれ特定の条件で強く塩走性に寄与することが明らかになった。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
飯野 雄一 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
佐藤 博文 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 研究員 |
朴 燦賢 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 大学院生 |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)