細胞分裂過程における微小管動態の制御機構は未だ明らかにされていない点が多く、これを明らかにする上で3次元的な微小管動態を定量的に評価することが重要である。しかし、現行の顕微鏡システムでは焦点移動における技術的な問題から分裂期微小管動態の解析が困難であった。本研究課題では電気式焦点可変レンズ(ETL)を顕微鏡に組み込むことで分裂期微小管動態の3次元解析を可能とするトラッキングシステムを構築し、分裂期微小管動態の3次元トラッキングを行い、平均速度及びlifetimeを算出した。今後の展望として、長時間観察を可能とする実験系の構築、微小管動態の観測による紡錘体結合タンパク質の機能解析が挙げられる。
【研究連携者】 |
広井 賀子 | 慶應義塾大学 | 理工学部・生命情報学科 | 専任講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)