哺乳類概日振動体の構成的な理解
【研究分野】システムゲノム科学
【研究キーワード】
合成生物学 / リン酸化 / 概日時計 / 温度補償性 / 遺伝子改変マウス / 概日振動 / 自律発振機構 / 変異マウス作製 / 変異マウス作成
【研究成果の概要】
哺乳類概日時計を駆動する分子機構を、周期長の温度補償性に着目して構成的に理解することを目指した。哺乳類概日時計の律速過程を担い試験管内で温度非依存的なリン酸化活性を示すCKIδについて、高温条件で基質との親和性が低下する一方、リン酸化生成物との親和性が上昇することを示した。この過程に重要なCKIδの領域を明らかにし、この領域を他の酵素に移植することで温度補償性を示す酵素を設計できることを提示した。さらに、リン酸化温度補償性を欠くCKIδ変異体の過剰発現はマウス個体の概日時計周期長やマウス組織の概日周期長の温度感受性に有意に影響を与えることを観測し、その個体レベルにおける意義を一部明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
洲崎 悦生 | 東京大学 | 大学院医学系研究科(医学部) | 講師 | (Kakenデータベース) |
大出 晃士 | 東京大学 | 大学院医学系研究科(医学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
田井中 一貴 | 東京大学 | 大学院医学系研究科(医学部) | 講師 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【配分額】207,090千円 (直接経費: 159,300千円、間接経費: 47,790千円)