ESCO1 及び ESCO2 によるコヒーシンアセチル化の分子機構の解明
【研究分野】ゲノム生物学
【研究キーワード】
エピゲノム / 染色体構造 / コヒーシン / アセチル化 / ChIP-seq / 姉妹染色体 / ゲノム構造
【研究成果の概要】
ESCO1は、酵素ドメインを含まないN末領域にクロマチン及びPDS5に結合する領域が存在し、この結合を介してコヒーシンのアセチル化を行っていた。ESCO1の染色体上の局在は、腕部に存在するコヒーシンの結合領域と完全に一致し、その領域でアセチル化を引き起こしていた。一方、ESCO2は、S期のみに存在し、コヒーシンアセチル化をMCMを含む複製装置を介して行っており、ヒトにおいても、酵母やアフリカツメガエルと同様にESCO2による姉妹染色分体間の接着が複製進行と協調して起こることが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)