酸化物厚膜/金属系の熱伝導度測定法の確立と鋼の圧延工程における冷却制御への応用
【研究分野】金属・資源生産工学
【研究キーワード】
熱伝導率 / 熱浸透率 / 鋼 / 酸化スケール / 圧延 / 酸化鉄 / 熱拡散率
【研究成果の概要】
鋼の熱間圧延プロセスにおいて、鋼表面には酸化スケールが形成され、熱伝達に対して影響を及ぼす。鋼の冷却速度の制御は製造上の重要な課題であり、実際には熱流束の計算に基づくシミュレーションが行われている。このためには、酸化スケールや鋼の熱物性値が必須となる。本研究では、酸化スケールを表面に生成した鋼を試料として、酸化スケールと鋼の熱物性値を同時測定することを目的とした。このために、ホットストリップ法を改良し、短時間の測定結果から酸化スケールの熱浸透率、長時間の解析から鋼の熱伝導率を測定した。この方法により得られた熱物性値は、様々な鋼製造についての冷却のシミュレーションに役立てていくことができる。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
須佐 匡裕 | 東京工業大学 | 大学院理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究協力者】 |
林 大起 | |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)