地球表層物質に吸着した重金属イオンの高分解能分析手法の確立とその吸着機構の解明
【研究分野】岩石・鉱物・鉱床学
【研究キーワード】
地球表層物質 / 粘土鉱物 / 重金属 / 吸着 / セシウム / 風化黒雲母 / スメクタイト / 放射能汚染 / 土壌汚染 / 電子顕微鏡 / 放射能 / オートラジオグラフィー / 黒雲母 / バーミキュライト
【研究成果の概要】
その社会的重要性を考慮し,2011年3月の福島第一原発事故で発生した放射性セシウム(Cs)による土壌放射能汚染の鉱物学的解明を中心に研究を進めた。そして4年間の研究期間中に多くの重要な研究成果を得ることができた。特に新たなオートラジオグラフィと電子顕微鏡による分析手法を組み合わせることで、花崗岩中の黒雲母が一部バーミキュライト化した“風化黒雲母”が主要なCsの吸着・固定物質であることが明らかとなった。またアイソトープを用いた微量なセシウムの吸着実験もこの結果を支持した。さらにこの風化黒雲母に固定された放射性セシウムは、様々な電解質溶液によるイオン交換では取り出せないことが明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
和田 信一郎 | 九州大学 | 農学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
中井 泉 | 東京理科大学 | 理学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)