大規模都市インフラシステムのPlug & Play制御と最適化
【研究分野】制御・システム工学
【研究キーワード】
制御工学 / Plug & Play制御 / 分散最適化 / 都市インフラ / 大規模システム / システム制御 / Plug&Play制御 / Plug & Play 制御 / 最適化
【研究成果の概要】
再生可能エネルギーを含む電力ネットワークのダイナミクスを考慮した動的な電力価格決定メカニズムと経済的負荷配分と周波数制御を統合的に扱う制御問題に対して、局所的な情報交換による分散最適化による全体最適化を導くメカニズムを構築した。更にミクロ交通流とマクロ交通流モデルを相互結合するサイバーフィジカル交通システムの全体アーキテクチャを提案し、シミュレーション検証を行った。最後に、超スマート社会におけるPlug & Play制御系設計のため、サブシステムとしてデスクリプタシステムを含むネットワーク化システムを考え、その受動性・消散性に基づく安定解析を行い、電力市場取引システムの構築へ応用した。
【研究の社会的意義】
本研究は、大規模複雑都市インフラのダイナミクスと経済的人間行動の理論、実験観察結果から、人間行動を含む超スマート社会の階層的ダイナミクスのモデル化を行い、異構造システムの結合とPlug & Play制御を含む最適行動戦略についてメカニズムデザインを行う点に独創性と学術的意義がある。
更に、本研究で得られる大規模複雑システムに対する分散協調的な行動・意思決定メカニズムを、停電やサイバー攻撃、交通事故などの都市インフラの被災時に適用・運用することにより、都市インフラのロバスト性、耐故障性、レジリエンスの向上、発展に寄与することが期待され、社会的意義も大きい。
【研究代表者】