インタラクティブ遠隔プロトタイピングシステムの開発
【研究分野】設計工学・機械要素・トライボロジー
【研究キーワード】
設計教育 / グローバル化 / 国際比較 / 問題解決能力 / 異文化協調 / コミュニケーション能力 / 体験学習 / 企画能力 / インタラクティブ / クローズドループ / 設計と生産の統合 / ラピッドプロトタイピング / CAD / e遠隔学習 / ハンズオン実験 / テレオペレーション / 多様化 / 遠隔生産 / プロトタイピング / クローズドループ製品実現 / 設計・生産の統合 / システム試作
【研究成果の概要】
平成11年度は、CADとラピッドプロトタイピング(Rapid Prototyping:以下RPと略す。)装置を結合したクローズドループのインタネットで稼動するシステムを開発し、平成12年度にその改良を行った。
平成13年度は、この研究をさらに発展させ、RP装置を遠隔で操作できるシステムの開発を試みた。しかし、実際は、RP装置が複雑であるために、基本的に同様の機能実現となる、より簡単なメカトロニクス実験を対象とした、遠隔で観察、操作できるリモートラボラトリーを開発した。リモートラボラトリーは、工学教育で必須の実験を遠隔で行う遠隔教育システムであり、これまでの講義、演習主体であった遠隔教育に、実験を持ち込もうとする試みである。
本研究は、遠隔教育システムの開発ではないが、CADとRPを結合して、RPを遠隔で操作する基本的な機能は、リモートラボラトリーシステムと同じである。
本システムの基本的機能は、インタネットを用いて、遠隔にあるモータを操作するシステムであり、国内での実験を経て、スタンフォード大学と日本を、高速ネットワークで結び、ディジタルビデオ伝送システムDVTSを用いて、スタンフォード大学側から、日本に設置されたモータをリアルタイム、インタラクティブに操作する実験を行い、遅延時間などにも問題がなく、きわめて遠距離でも遠隔操作が可能であること、また観察画像もきわめて鮮明であり、動作確認などにも問題がないことを実証した。
本研究の期間内には、CADとRP装置をリアルタイム、インタラクティブに操作できるシステムまで開発できなかったが、そこで必要な基本機能は、このように実現でき、きわめて遠距離でも、何らの支障がないことを確認できた。
【研究代表者】