中国雲南省・四川省藏族における工芸と芸能の記録保存と文化伝承をめぐる国際共同研究
【研究分野】美学(含芸術諸学)
【研究キーワード】
チベット / 工芸 / デジタルアーカイブ / 芸能 / 雲南省 / 仏教美術 / 四川省 / ヒマラヤ / 表象芸術 / 藏族 / アーカイブ / 蔵族 / 踊り
【研究成果の概要】
1.チベット工芸と芸能資料の調査研究:
チベット工芸と芸能の現地調査:春節の時期に合わせ芸能と工芸に関する現地調査を服部、宮坂、星野が実施、チベット寺院建築を中嶋が調査、研究テーマに沿い資料の集積をみた。
博物館収蔵チベット資料について、雲南省・迪慶藏族自治州博物館、西藏博物館、上海博物館、英国・大英博物館、フランス・ギメ東洋美術館にて海外協力研究者と共同研究をすすめた結果、歴史的資料の検討と現代資料の造形・表現との比較検証をすすめることができた。
さらに上記の資料調査からチベット工芸美術の製作状況、製作技法との対比検証するため、雲南省・迪慶藏族自治州徳欣県、四川省・甘ぜ藏族自治州白玉県の工芸製作村にて比較調査をすすめた。
2.研究成果の公開とシンポジウムの開催:
シンポジウム「チベットの芸術と文化-その現在と未来」を京都にて開催:平成14年9月13〜14日中国・英国・日本側のチベット研究者と研究討論4部会(参加者450名)、および学術資料の展示公開を実施。目的は、研究内容の公開と研究交流である。
資料公開のためホームページ(http://www.art.hiroshima-cu.ac.jp/~hattori/)を開設し現在も多くのアクセス実績がある。また発表論文概要集の配布と学際誌、論文にて中国側4名、日本側4名の研究者の論文を特集出版する。
以上の共同研究と現地調査に加えシンポジウムでの研究交流によりチベット美術工芸と芸能の資料化と保存について先進的研究をすすめた。その結果工芸と芸能の記録保存と文化伝承をめぐる基礎的な資料の収集と研究成果をあげることができた。
【研究代表者】