多価カチオン伝導性を有するフレームワーク構造体の電解合成
【研究分野】ナノ材料工学
【研究キーワード】
電解合成 / フレームワーク / 多価カチオン電池 / 水晶振動子マイクロバランス / 酸化還元反応 / フレームワーク構造 / EQCM / 電気化学水晶振動子マイクロバランス
【研究成果の概要】
本研究では,ミクロ孔を有するフレームワーク構造体材料を合成し,室温で多価カチオンを伝導する,多価カチオン蓄電池用材料としての可能性について検討した.特に,プルシアンブルーおよびその類似体を用いて,二価のカチオンであるマグネシウムイオンの挿入・脱離が可能であることを明らかにした.また,対アニオンの脱離・挿入や溶媒和分子の共挿入が進行する可能性があることを示した.さらに,共挿入溶媒和分子が静電的な相互作用を軽減し,イオンが拡散しやすくする効果があることを明らかにした.以上の知見は,フレームワーク構造を有する材料を蓄電池用材料として応用する際に特に重要となる.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)