鉄鋼スラグからアサーマルガラスへ
【研究分野】金属生産工学
【研究キーワード】
アサーマルガラス / シリケート / 屈折率 / 線膨張係数 / 光路長 / 温度依存性 / TiO_2-Na_2O-SiO_2 / シリケートガラス / TiO_2-Na_2O-B_2O_3-SiO_2 / 屈折率の温度係数 / エリプソメータ / レーザ顕微鏡
【研究成果の概要】
波長分割多重方式による高速・大容量の光通信では,波長合分波器として用いるアレイ導波路回折格子を温度によって光路長が変化しない「アサーマルガラス」で作製する必要がある。これまでの研究の結果,多元系シリケートガラスがその材料として有力な候補になると言われている。一方で,鉄鋼産業ではスラグの処理・再利用方法が問題となっており,スラグがその原料となれば「アサーマルガラス」を安価に製造できる可能性がある。本研究では,シリケートの基本系であるSiO_2に種々の酸化物成分を加え,屈折率(n)とその温度係数(dn/dT)および線膨張係数(α)を調べ,光路長の温度依存性を評価した。その結果,80mol%SiO_2-5TiO_2-15Na_2Oが良いアサーマル特性を持つことを明らかにした。この組成の融点はSiO_2より低いことから,製造のより容易なガラス組成を設計したと言える。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
遠藤 理恵 | 東京工業大学 | 大学院・理工学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
小林 能直 | 東京工業大学 | 大学院・理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【配分額】18,340千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 2,940千円)